大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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月曜評論 眞悟の憂国

平成14年11月号

「北朝鮮は、大量破壊兵器(生物化学兵器)や弾道ミサイルの開発や配備を行うとともに・・・核兵器開発疑惑をもたれている・・・特殊部隊についてはその規模は十万人に達し世界有数の規模である」

これは、我が国の防衛白書にある北朝鮮軍事態勢の認識である。だがアメリカが、北朝鮮の核兵器開発継続を発表した。これで核開発疑惑ではなく、北の核開発が確定した。

問題は北朝鮮が既に核を何発保有しているかである。私はアメリカと同様に一貫して二、三発保有しているとの前提に立ってきた。そして、この前提から小泉訪朝によるピョンヤンの日朝共同宣言を評価した。即ち、「この共同宣言は、核兵器を保有する独裁者に、我が国 が金を渡し独裁態勢を援助するためのレールを敷いたものだ」と。

さて、北朝鮮の保有する核と開発している核は、どこに落ちることを想定している核なのか。それは我が日本である。何に搭載して日本に運ぶのか。それは防衛白書も認めている既に実践配備を完了しているミサイルだ。つまり、我が国全土は北朝鮮の独裁者の核攻撃の射 程に入っているのである。この事態に、我が国政治は如何に対処するのか。

米ソ冷戦時代は、核戦略は米ソの問題で日本の問題ではないと他人事を決め込んだ。我が国では、昨日まで「非核四原則」が国是。つまり、「核は、造らず、持たず、持ち込ませず、議論せず」だった。しかし、北朝鮮の核はアメリカの問題で、我が国は関係無いのか。国内 では、カネ、カネ、キンコという片言で日本人は脅迫されカネを盗られている。国家単位においても、核で脅迫されて共同宣言どおりにカネを盗られるのか。

そこで、同じ事態に遭遇した西ドイツを想起したい。一九七〇年代にソ連は中距離核弾頭ミサイルSS20とバックファイヤー爆撃機をNATOに向けて実践配備した。西ドイツのシュミット首相は、この破綻した軍事バランスを回復する決断をしてアメリカから中距離核弾頭ミサイルパーシングⅡと地上発射用巡航ミサイルを導入して、核のバランスを回復した(一九七九年)。そして、同時に開始した軍縮交渉により八年後にSS20のヨーロッパからの撤去を勝ち取ったのだ(一九八七年)。

このシュミットの決断の前提には、核戦略的思考と、「政治的、軍事的バランスが安全保障にとって必要条件である。このバランスを重視しないほうがよいというのは幻想に過ぎない」という考えがある(シュミットのロンドンでの講演)。

さて、朝鮮半島と我が国の間に、軍事的バランスが保たれているであろうか。我が国は、憲法九条の社会党的解釈によって北朝鮮に有効に届く「攻撃的兵器」は保持していない。片や北朝鮮は防衛白書の認めるとおりである。我が方に落ちるミサイルを実戦配備して核および生物化学という大量破壊兵器を保持している。この軍事情勢を無視して平和が維持されるという考えは「幻想」に過ぎない。

よって私は、こう決断する。まず、「非核三原則」はもはや過去のものとなった旨宣言する。その上で、同盟国アメリカと協議して日本における対北朝鮮軍事バランスの回復のため、シュミットと同様に自ら核を持たずして核の抑止力を保持する道を選択するのである。即ち、核を「持ち込む」む。そして、時間の経過は我が方に有利に展開するのであるから、北朝鮮にカネを与えず、締め上げるのだ。そうすれば、金正日個人独裁体制は崩壊する。その時始めて拉致被害者全員が救われ、独裁体制のもとで苦難を強いられた北朝鮮人民が解放される。