大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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月曜評論 眞悟の憂国

平成14年5月号

再び、外交にもどる。マスコミは、鈴木宗男のことは報道しても、北方の「領土」の問題は報道しないからだ。鈴木の第一秘書が逮捕されたこと、鈴木自身の議員辞職勧告決議がどうなるか、などはゴミみたいなネタだ。問題は、この鈴木宗男が、我が国外交の如何なる局 面で根を張っていたかである。

鈴木は、橋本内閣が演じた戦後日本外交最大の堕落と失策の上に乗っかって、利権を得ていたのである。このことに関心が集中しないということは、現在の日本政治が如何に堕落しているかを示している。

この時期、エリティン露大統領と橋本総理の間の友好ムードのなかで、「二島先行返還」や「国境線線引き」などの提案が、日本側からなされていた。そして今こそ、日本国民は、鈴木スキャンダルによって、その提案の背景と真意を知ることができるのである。その真意 とは、ロシアからの利権パイプと交換に、領土における「法と正義」を捨てることであった。

刑法七十七条は内乱罪を規定し、その条文は次の通りである。

「政府を転覆し又は邦土を僭窃しその他朝憲を紊乱することを目的として暴動を為したる者は、内乱の罪と為し左の区別に従って処断す。首魁は、死刑又は無期禁固に処す。」

この内乱罪に引き写して述べるならば、彼らは、まさに「領土を売り渡して利を得ることを目的として政府を私物化したる者」である。彼らとは、橋本総理大臣とその派閥につながる者なかんずく鈴木宗男である。そして、罪責としては内乱罪にいう朝憲紊乱と同様なのだ。 即ち死刑又は無期禁固である。

内乱罪の条文からも明らかなように、邦土つまり領土を盗ることは死刑に相当する重罪である。それを外部から「暴動」を以て行うのが内乱罪である。これを内部から忠誠を尽くすべき国家を裏切り「腐敗」を以て行おうとしたのが彼等である。外部の暴動は、容易に国家 を潰さないが、内部の裏切りと腐敗は容易に潰す。このことから、内乱罪の犯人と鈴木等の何れが悪質であるか、明らかであろう。北の領土に関する斯くの如き裏切りと、韓国金泳三大統領の要塞化工事を許容した日本海の竹島、そしてシナ人の上陸を傍観した南の尖閣諸島。 橋本内閣における北から南におよぶ一連の領土に関する裏切りは、万死に値する。

では、日本外交をここまで堕落せしめた基点は何であろうか。それは、東京裁判に屈服した結果もたらされた政治における「国家と歴史の喪失」である。我が国家の歩みに自信と誇りを持てない者が、領土における「法と正義」を自覚することはできない。この自覚なき政治が、堕落の罠に嵌るのは自然の成り行きである。従って、「国民というより市民と言いたい」とリベラル市民派を宣伝する政治家ほど堕落するのだ。国を自覚しないということは忠誠の対象を持たないということであり、公人として誘惑から身を律する基準を持たないということでもあるからだ。

橋本総理は、エリティンに一兆円に迫る金を貢いで歓心を買い、ただエリティンという個人にすがった。そして、我が固有の領土を占拠するロシアに対して「不法占拠」といえる立場を自ら放棄した。そこに鈴木というあだ花が咲いた。そのエリティンは、逃げ去って影も形もない。しかし、マスコミも政治も、この顛末とそれを作り出した堕落に関心を示さない。よって、堕落はまだ続く。