大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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月曜評論 眞悟の憂国

平成13年9月号

「お前が大人になったら、何よりも勇気こそが男の男たるゆえんであることを忘れぬように。いったん戦の道に足を踏み入れたら、いかなる用事があっても、途中で引き返してはなりません。いったん目的地まで行って、それから引き返しなさい。

貧しい者への思いやりを忘れぬように。私達も貧しくて人々の思いやりをいただいてきたのだから。お前が大人になって戦へ出た時、たとえ死の報に接しても、母さんは泣かないでしょう。それが男の道、勇気を持って戦うことが益荒男の本懐だからです。

戦場でも友を思い、決して忘れてはなりません。友が敵に囲まれたことを知っても、逃げてはなりません。その友を救いに行きなさい。万一救えなかった時は、その友と枕を並べて討ち死にするのです。」

この母の教えを伝えられたインディアン(レッドマン)は、白人(ホワイトマン)に対して敢然と戦った。白人は自分達の「文明」が地上にあまねく行き渡ることを「正義」と考えインディアンを追い出すことを当然と考えたからである。例えばアパッチのジェロニモは、わずか三十五名の兵士で、婦女子を連れながら、正規兵五千名と外人部隊五百名からなるアメリカ軍を相手に、一年六ヶ月戦い抜いた。ジェロニモは死者六名を出し、アメリカ軍の死者は二百名に達した。

しかし、インディアンは、優秀な武器を持つ多数のホワイトマンによってついに居留地に封じ込められることになる。その時、シアトルという酋長は、移住を命ずる白人総督に次の抗議文を送った。彼の名は、ワシントン州の都市シアトルとして残っている。

「あなた方の神ゴッドは、自分の民は愛しても異民族は嫌う。白い肌の我が子を優しくかばい、赤い肌の者のことはいっこうにかまわない。我々の崇める大霊はそんなえこひいきはなさらない。・・・あなた方の宗教は活字によって書き記される。それとは違い、我々の宗教は祖先からの伝統なのだ。厳粛なる儀式のもとに、大霊より授かったものだ。それが偉大なる先祖のビジョンとなって、我々の胸に刻み込まれている。

あなた方の先祖は、墓の入り口を通り抜けると、それきりあなた方のことを忘れる。あなた方も彼等のことを忘れる。が、我々の先祖は地上のことは決して忘れない。麗しき谷、のどかなせせらぎ、壮大なる山々、木々にかこまれた湖、彼等はしばしばその美しさが忘れられずに舞い戻ってきては、我々のもとを訪ね、導きを与え、慰めてくれる。

・・・私は、死という文字は一度も用いていない。死は存在しないからだ。ただ生活の場が変わるだけなのだ。」

以上の言葉は、動物記で有名なシートンが滅び行くインディアンの言葉を集めた「レッドマンの心」(北沢図書出版)から教えられた。シートンの妻ジュリアは、この本の前書きで「レッドマンの信仰は、普遍的であり、基本的であり、根源的であり、本当の意味での宗教である」と書いている。短い「近代文明」の遙か以前から伝えられたレッドマンの心こそ、我々日本人にも伝えられた「本当の意味での宗教」ではないだろうか。活字によってではなく遙か先祖から伝えられ胸に刻み込まれている思い。この心をもって、八月十五日に私は「益荒男の本懐」をとげた英霊に靖国神社で会ったのだ。